「BUTTER」柚木麻子
再読。私はこの小説が大好きで、何度目か分からないくらい読んでいます。ストーリーは2009年の首都圏連続不審死事件が元となっていますが、事件のあらましを読むものではなく、事件を追った雑誌の女性記者の心理的な変化とそれによる周囲への影響が描かれています。※ストーリーはフィクションです。
服役中の犯人が、激務で食に無頓着な主人公の女性記者に「〇〇を食べてみて、感想を頂戴」のようなことを言うんですけど、それに答えた女性記者の食レポというか、食べて感じたことを綴られた描写がすごく惹き込まれるんです。一番好きなのはエシレバターを使ったバター醤油ご飯を食べた時の描写。こんな感想で本当に申し訳ないんですけど、まるで官能小説のような自分の深い部分を引きずり足される描写で描かれていて、私はここを読むたびにエシレバターを買いに行ってしまします。
4月は忙しくて全然読めなかった！涙
